ザ・コミックス@セブ

元お笑い芸人(ザ・コミックス)リーダーのセブ島リロアン、旅の宿チロリン宿と波際食堂の独り言。

1月3日(水)さ迷う少年

台風2号を想定していたのに

抜けるような青空が広がる

リロアンセブー


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フイリピン気象情報

当るも八卦当らぬも八卦

途中いきなり進路変更して

どっかへ消え去ったと

茶色人種が言っていた


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どちら方面へ御向いになったか

気まぐれ台風2号・・・

行き先なんかはカラスの

勝手で構わないけど

とりあえずセブーをかすりもせずに

離れて行ってくれた台風明神様

感謝に堪えません・・・


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早速我が家の屋根を応急処置と

イキを呼んだが応答なし・・・

呼べど叫べど虚しく響く

わたしの美声~~~

イキの父親は糖尿病が悪化

セブドクトル病院のICUに入院中

危機的状況らしい・・入院治療費も

火曜日15万ペソ請求されたと言う

月曜日は普通病棟に戻っていたが

請求書を見た途端体調悪化

ICUに逆戻り危険な状態だと

ジョビーが言っていた・・・

幸い外国で高収入を得ている

イキの兄弟が助けているので

支払いの心配はないと言ってたが

強盗より怖いセブの病院・・・

病気になるのは恐ろしい

安楽死が世界的な問題に

なってるけれどわたし的には

安楽死に賛成したい・・もっと

鎮痛剤を安価に提供し・・・

生きてるときに散々苦しみを

味わった人に死ぬ時ぐらいは

安らかに浄土へ移ってほしい

痛み苦しみ悶えながら

人生の終末を迎えるのは

あまりに可哀想過ぎる・・・

イキの父親には生きるも

死ぬも安らかにと願う・・・

頑張れと言うのは惨いと思うから

いろいろ考え心配していたら

イキの奴6時頃突如現れ・・・


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””すみません連絡できなくて・・・””

夜はイキが病院泊りこみで

下の世話や2時間おきに

右・・左と寝返りを手伝っている・・

寝不足のイキ・・姉と交代で

看病してるが二人とも仕事があり

難しく国外にいる兄弟に相談し

プロの介護士を雇うことになり

明日からちゃんと仕事できます・・・

ホッとしました・・すみません!

父親は65歳・・糖尿病で

身体のあちこちがやられ

満身創痍・・ミスター中田も

身体大事に・・・と慰められたけど

イキ・・お前の糖尿病こそお大事に

””わたしはこんなに元気で~す””

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病人同士の励ましあい

水曜夜6時だった・・・・・・・・・・!



       <青春爺回想日記>



泥棒事件もめでたく解決・・・

父ちゃんにも会えたし

心は晴れ晴れとしていた

けれど・・泥棒したKRMさん

何事もなかったように

けろっとした顔で

相変わらず愛想が良く・・

少年にも優しく接してくる

””なんだべな~この人は・・・””

わげわがんねえ人だ・・・と

不信感を内心に秘めつつ

仕事を続けてたある日の月末

牛乳の集金が終わった後・・・

事務所へ来るはずが

予定の時間が過ぎても

未だ来ない・・・慌てて社長が

寮を見に行ったら私物がきれいに

なくなり本人もいない・・・

戻ってきた社長・・ガックリ肩を

落とし・・・””やられた・・・””と

一言・・・・・・・・・・・・・・・・・・

泥棒事件があった月の給料日・・・

5千円と社長の集金袋からくすねた

分を差し引こうと思っていたら

KRMさんが悲しそうな顔をして

””社長来月の給料から引いて

 もらえませんか?””

田舎の友達が事故を起こし金を

貸してしまったので来月から

引いて欲しいと言われ

優しい社長はOKしてしまったという

可哀想だった零細企業の社長・・・

そんなことがあり相談する予定だった

流しの大先輩HNMさんと会う日も

後日となってしまった・・・が

幸運にも募集の張り紙を見て

応募してきた年寄りっぽい

40歳ぐらいのおじさんが入店

大助かりだった社長・・みんなで

協力して配達先を教え

練馬牛乳店は事なきを得た

16歳で先輩になった少年・・・

初めての経験で少々鼻が高かった

それから2週間も経った頃・・・

ようやくHNMさんに会うことができ・・

新聞配達のこと牛乳屋での出来事

セキを切ったように話す少年を

笑顔で聞いてくれた大先輩

場所は新宿歌舞伎町純喫茶

田園というコーヒー店だった。

ぼさぼさ頭で背の小さい人

だった・・年は40歳ぐらいと思ったが

奥さんはなく独身だと言っていた

HNMさんギターは最高にうまい

人だったけど残念ながら歌うのは

苦手で歌える人とコンビを組んで

新宿中を流し歩き・・流しには

珍しくクラシックギター奏者で

禁じられた遊びや第三の男・・

ギター名曲をあざやかに爪弾き

玄人筋に人気のHNM大先輩!

今日はこれから仕事なのでと言われ

今度の日曜日先輩が住む板橋区の

国鉄板橋駅で待ち合わせを約束

純喫茶田園を後に別れた後

懐かしい思い出がいっぱいある

新宿の街をわけもなくほっつき歩き

夢と希望で胸が張り裂けそう

な誇大妄想狂的少年・・・・・・・・

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ありがとう・・ありがとう・・ありがとう・・!!!

チロリン宿もよろしくお願いいたします。