８月９日（木）浅草の姉さんと別れた事情
朝の光が眩しいリロアン
ダイヤモンドがキラキラ
散らばる南国の海・・
昨夜のしっとり雨が
残していった置き土産か・・・
幾日かぶりに見る爽快な天気
緑にはさまれ歩く学生
う～～～ん・・さわやか・・・
””左見て～右を見て～
男は度胸女は愛嬌””
””横断歩道上に止まるな””
””なんでストップしてくれないの？””
””ゴメンよ・・ブレーキ故障””
””歩道なんとかしてくれないかな？””
””車道歩けばいいじゃん””
””命がけのわたしたち””
””時には休憩しながら””
””そこどけそこどけ車優先””
爽快な天気に誘われ・・・
久しぶりダナオでゴルフ
快調に前半を終了・・
後半に向けて張り切る
爺様連合・・・ところが
１０番・・１１番ホールを
終えシトシト怪しき空模様
やって来ました・・・
泣く子も黙る山の雨
しばしの休憩・・小降りに
なったのでそれ行けー
１２番・・パー３必殺髪切り
MSさん１年に１回あるか
ないか・外から１発で沈め
バーデイー３ポイント獲得
俄然やる気の髪切り爺さん
次はボギーで１４番に夢よ
再びとばかりティーグランド
しかし無情な雨は
年寄りにも無遠慮・・・
死ねとばかりに豪雨になった
此処で死んだらご先祖様に
申し訳ないと思わぬけれど
豪雨に負けじとしばし忍耐
だけど豪雨は益々激しく
年寄りいじめ・・これには
参った５名の老岩窟王
意を決してクラブハウスへ
どぶネズミのように引き上げ
一直線にシャワールームへと
駆け込んだ・・・・・・・
大自然様には逆らえねえと
いっぺいやっぺ～？
波際チロリン村にて
世界情勢を語りあうわけもなく
病気の話に花が咲いた・・・・・・・！
＜ザ・コミックス放浪記＞
ザ・コミックスを結成する
少し前まで同棲をしていた
ストリッパーのHRM姉さん
初めて会ったのは
新宿の内外ストリップ劇場
だった・・ケン棒１６歳・・
姉さん８歳年上２４歳
見習い雑用係の
ケン棒にとって遠い存在
憧れだけで終わった
新宿時代・・・それから数年後
大人になりかけのケン棒の
前に姉さんは現れた・・・
トルコ風呂で働く
KYKに言い含められ
半強制的ヒモ生活に
窮屈さを感じ浅草の
ストリップ劇場・・浅草座で
舞台修行を再開したとき
HRM姉さんは花形として
活躍していた・・
浅草座の仕事に大反対の
KYKといがみ合いに
なりながら・・毎日小遣いを
くれるKYK・・でも
なにもしない生活に
辛さを感じるケン棒は
金より自由に生きたい
という願望が強くなり
浅草座の仕事を続ける
ことにしたけれど・・・
ある日とうとうKYKに
三行半を突きつけられ
私をとるかストリップを
とるかを要求されて
ストリップをとると
言ってしまったケン棒・・
それからは憧れだった
HRM姉さんを口説き落とし
姉さんのアパートへ
転がり込み当座の
棲家と食生活を確保
したのだった・・・
優しかった姉さんに
問題はなにもなかった・・
ただ一つだけケン棒が
好きじゃないことがあった
それは酒が大好きで
酒に飲まれる姉さんの姿
目はとろ～んとなり
自分を見失っていき・・・
別人格になり始める
しょっちゅう話し合うのだけれど
事態は良い方向へむかわず
ケン棒が部屋を出る
気持ちになったのは・・・
ある夜明け方近く
部屋に帰り入ろうとしたら
入り口のドアが開きっぱなし
玄関にバッグも靴も放りだし
半裸状態で寝そべっていた
それを見たとき淋しかったのと
がっかりしたのが重なり
部屋を出て行く決心をした・・
それまでも同じようなことが
度々あったけど・・憧れの
姉さん・・世話にもなった姉さん
悩みぬいたケン棒・・・
大人になりきれず
愛のなにかもわからない
自分勝手な振る舞いに
自己嫌悪にもかられた・・
後ろめたさを目いっぱい
感じながら数日後・・
部屋を出て草加に
アパートを借りたケン棒・・・
５０年近く経った今でも
心の傷は消えていない
別れて１年後電話があり
パン職人の男と一緒になり
今・・幸せ～～～と
言った言葉が姉さんと
ケン棒の最後だった・・・
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