３月３１日（日）大原麗子に似た女性

強烈な陽差しが照りつける

チロリン村の上空・・

一時もじっとせず

飛びはね続ける雀たち

君達に暑さ寒さは

関係ないのか？

鳥も動物も汗かいてるのを

見たことないし・・・

体温調節どうなってんだ？

複雑な病気もないようだ

脳梗塞・心筋梗塞・

あまり聞いたこともない

血圧はどうなってんだ？

豚の高血圧も聞いたことないし

最近耳にする豚コレラ・・

当の豚に体がだるいとか

頭が痛ぇ～とかの

症状あるんだろうか～～

牛の狂牛病もたまに

聞くけど・牛の体は

心配しないで

食料にしている

人間側の心配ばかり

可哀想な牛や豚・・

特に豚小屋はろくな

掃除もされずじめじめと

臭い場所で長い間

抑留され水虫にならねえの？

やっと開放されたと

思ったら屠殺場行き

数々の残虐行為を

犯しつつ人類愛とか

動物愛護だとか・・・

平気で矛盾を

矛盾とも感じない

我々人間・その私達にも

最後は一世一代の

死という儀式が待っている

アダムとイブが禁断の

木の実を食ったばかりに

我々人類に死という

原罪が出来てしまった

あくまでも旧約聖書の

ストーリーではあるけれど

それでも牛や豚に

生まれるよりは

超幸運だったと思う

感謝しなければならぬ

但しその分数多の

病に悩まされるけど

人間以外の動物に

悩みはないのだろうか・・

牛・豚・鶏の愚痴や悩みを

未だ一度も聞いた事がない

それって幸せなんだろうか

肉体の痛みや精神の

苦悩に悶えながら死を

迎える人も大勢いるはず

そのような人たちにとって

最後は野生動物のような

逞しい心身になれたら

良いのにと思う人も

いるかも知れない・・・

神が創ったといわれる人間

万人共通の悩み

仏教で言うところの

生老病死の苦しみは

刑罰なのかそれとも

天国極楽行きの試練と

捉えるべきか人それぞれに

与えられた人間としての

課題なのであろう・・・

もしそうであるならば

課題は克服されなければ

ならない・・・

文明の発達は生活を

便利にするけれど

人間の幸福度とは

必ずしも比例しない・・

そんなことを言ってる

今一瞬一瞬の間にも

生死の狭間にいる人たちが

数え切れない地球上・・・

今ある命に感謝があれば

エデンの園に戻れるかもと

勝手に夢想妄想する

未だ青ケツのわだすです。

　　　　　　　＜ザ・コミックス放浪記＞

突然名古屋へ引っ越すと・・

泣きながら電話を

くれたYUK・・・・・・

謎だったけどたぶん

男と一緒に駆け落ちを

想像したケン棒

悲しくやるせなかった・・

どうせそんなストーリーに

なるのなら一夜だけの

関係なんて持たなければ

良かったと悔いもしたけど

これも後々良い想い出に

なればいいと負け惜しみで

胸にしまうことにした・・

幾日か日もたち駅前を

歩いていると通りすがりに

やせてスラリと大原麗子

に似た女性とすれ違った

ケン棒の顔を見て

なにか言いたそうな

憂いに満ちた表情で

過ぎ去っていった・・・

あれ？お客さんだったかな・・

一瞬考えたけど・・・

女性は意味ありげに

優しそうだったので

ケン棒も悪い気はしなかった

それから２～３日後

駅前の喫茶店に

入ろうとしたら

また・・その女性とバッタリ

なぜかケン棒を

気にしている様子

ケン棒も気になってたので

声をかけてみた・・・

””コーヒーでも飲みませんか？””

””ええ？ハイ・・・””

女性は素直に喫茶店に

入り・・しばらくたわいない

話で喜んでいたけれど

時々寂しそうな表情を

見せる・・・その顔が

たまらなく魅力的で

胸にドキッとするものを

感じ思わずフーテンの

寅さんになってしまった

住まいや家族、仕事を

聞いてもはっきり答えず

口を濁す彼女その雰囲気が

ケン棒の心を一段と

引き寄せるのだった

しかし後でわかったことだけど

彼女の素性が判明

驚いてしまったケン棒・・・

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