<ザ・コミックス放浪記>できちゃった~どうしよう・・・
カンルーバンゴルフコースで面目のない
プレーをした二日後、日本へ戻ったのは
もうすぐ2月と言う一番寒い季節・・
寒くなると手足の先が真っ白になり
血の気が失せて死人のようになる
不思議な体質なのか病なのかは知らないが
今現在も続いてる摩訶不思議な体質
常夏のセブーでも少し涼しい季節の夜など
温水シャワーの後やちょっとしたとき
いきなり悪寒に襲われ~手足が真っ白に
がくがく震えがくる・・あわてて
バスタオルで水滴をふき取り一息つくと
悪寒は治まるのだけど今まで医者に
相談したこともないので原因は不明・・
今更わかったからと言ってどうって事も
ないが冥土の土産にわかりたいとも思う
そんなわけで日本の1月2月は苦手だ・・
その苦手な1月末に仕事の関係で
戻らざるを得なかったケン棒
出来る事なら日本へ戻らなくても
いいような生活基盤をフィリピンに
作りたいと願っていた・・日本へ戻った
ケン棒の後を追うような形のスケジュールで
日本へ入国したリンダたち3人グループ
変わらず如才のないエンターティメントで
客受けしていたリンダとジーナ・・
新人の若いリナも予想以上の人気で
やった~感があるケン棒は嬉しかったが
やっぱり心に引っかかるのがリンダ・・・
あたらず触らずにしてたおよそ2ヵ月
ある日リンダからの電話で話したい事が
あるので時間のあるとき昼間あって欲しいと
告げられ・・・ドキ~~~~~~~~ッ
まさか~まさか~と思いつつ・・・
2日後の夕方ヶ蒲生駅を出た直ぐ側
日光街道 沿いにあるスカイラークで
落ち合うことにした、知人やお客さんに
見つからないよう・・一番奥のテーブルへ
座ったリンダとケン棒、内心の緊張を
隠すようににこやかな笑顔をつくり
””ご無沙汰しておりますおっかさん~””
冗談を交え話し始めるケン棒に対し
いつもの笑顔が少なく神妙な顔つきで
見つめるリンダに少し構えてしまった
不安な予感を感じるケン棒に・・・
おもむろに小さな声を発するリンダ
””ごめんねケンさん妊娠しちゃったみたい・・””
””えええ~~?冗談だろう?・・・・””
””本当です、3日前体調悪かったので
草加市立病院で診察したら先生に言われました””
一瞬言葉の出ないケン棒・・・沈黙の後
””それで・・・どうする気なの?・・””
戸惑いながら聞いてみた・・・・・・
””産もうと思っています””
キッパリ言うリンダにおどおどしながら
””前に言ったことあるよねえ~
結婚はもう2度としないって・・””
””大丈夫ですわたし一人でも育てますから””
そう言いながら涙ぐむリンダに
言葉の出ないケン棒・・・・・・・・・
しばらくして口を開いた・・・
””生む側の勝手な意思で産んでしまって
後々子供が不幸になるケースって
いっぱいあるから慎重にならないとねえ””
そう言うのが精いっぱいだったケン棒
大粒の涙を流しながら蚊のなくような声で
””大丈夫です・・心配ないです・・・・・””
それ以上なにも言えなくなり・・
””2~3日よ~~く考えてまた話そう・・””
そんなことで泣いてるリンダを寮の近くまで
送るケン棒に背中を見せたまま
歩いて行ったリンダ・・・・・・・・
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