２月２０日(土）キューポラのある街・・
リロアンの空は灰色だった・・まるで
大昔の映画キューポラのある街みたいに
昭和３７年公開された日活青春映画
鋳物の街埼玉県川口市を背景にした
吉永小百合主演・東野英治郎・浜田光男
らが共演・・そのころほっぺたが
未だあかく、霊山村から集団就職で
花の都憧れの東京に出てきて一年少々の
頃だった気がする・・なけなしの金で
チケットを買い映画を見て感動したっけ・・
給料一ヶ月３千円で住み込み生活を
した東京神田淡路町近江屋洋菓子店
就職列車に揺られて揺れて確か７時間
鈍行列車の中で継母が作り持たせてくれた
麦飯の稲荷ずし３個、こんなにうまいものが
世の中にあったんだ～むしゃぶりついたっけ
もちろん生まれて始めてのご馳走・・・
これが最初で最後のぬくもりを感じた
継母との思い出・・それ以外は
思い出したくもない間柄だった・・
日本が高度経済成長に突入した時期
西も東もなにもわからぬ少年少女が
金の卵ともてはやされて都会の工場主
その他多くの中小企業・零細企業に
いたるまで特に田舎育ちの貧乏
中学生は引く手数多・・青田刈りが
横行していた時代、純朴な田舎ものが
使いやすく重宝したのだろう
３千円の給料から２千円を貧乏家に
仕送りしていたから残りの小遣いは
１０００円・それで１ヶ月やりくり
ほんとになけなしの金だった・・
それだけに６０年も前の映画だけど
感動しながら見てたキューポラのある街
今でも鮮明に脳みそ内を駆け巡る・・
きれいだった吉永小百合、イケ面だった
浜田光男、映画のストーリーも街工場を
舞台に若者の生活、時代背景も
共鳴できて、ああ～おらーも有名に
なれば金持ちになれて貧乏家族を
助けてやれる・・・心から思った
洋菓子職人になりたいと思って
就職したわけではなく、東京にさえ
出て行けば、そこには夢も希望も
金持ちになることも出来るそんなことで
洋菓子職人見習い業に熱はなく
いつも金持ちや有名になることばかり
考えてた不真面目な集団就職少年・・
真面目なサラリーマンになる気など
毛頭なかった、近江屋さんには
迷惑かけたけど・・そこに夢や希望が
感じられなかった貧乏育ちの田舎もの
映画の内容にも共鳴したがそれ以上に
吉永小百合や浜田光男みたいな
俳優・芸能人になれば貧乏から脱出
できると単純に考えたのだった・・
いつの間にか昔話になっちまった・・
今は夜中の１２時過ぎ台風の気配はない
風もなく雨もない・・どうしたと言うのだ
わだすの願いどおりコロナのお返しに
台風を中国にプレゼントしたいと言ったが
願いは現実になるのだろうか・・・・・
金曜日の時点では日曜日の夕方セブ来襲と
ニュースの予想だった、このまま静かな
日曜日が無事過ぎ去ってくれることを望む
キューポラのある街続きは明日にするか・・
なぜか静か過ぎて不気味な夜、晩酌なしで
寝るとしよう・このところ血圧高め
食生活も正さねばこの国で大病するわけには
いかぬ病院代がバカ高い、病気で死なずとも
治療費、入院費で即死するかも知れない
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