０２１年・１１月２１日（日）思いでは重いで～～
本日ももったいないほどの快晴・・
光輝き窓辺に差し込むお天道様に
部屋にこもっているのが申し訳ない気持だ
９時に目覚めた変態爺・朝の雑用勤めを
終えた頃・時計の針は１０時を指していた
今朝も届いてる半端に冷めた朝食のコーヒー
トースト２枚、野菜たっぷりスープ・・
時間はわからないけど多分７時半か８時頃
奇跡の人ジョビーが作り部屋の外に
そっと置いていってくれるのだろう
今まで１度も気づいたことがない・・
爺の脳みそが鈍っているのか・・それとも
睡眠を妨げぬように、抜き足差し足忍び足
ジョビーがそっと静かにおいてってくれる
こんな出来すぎた娘が奥さんでなく良かった
もしも奥さんだったら間違いなく不幸に
させていただろう事は想像に難くない・・
スタッフとしておよそ２５年もの間
変態爺の元に仕えていてくれる奇跡の人
１７歳で我が家に子守としてネグロスから
住み込みで来た時は・・なんときれいで
可愛い娘・・田舎の娘にしてはマナーも
完璧で貧乏育ちなのに・・・
育ちのよさを感じさせ、奇跡の人の片鱗を
当時から垣間見えていた、ビサヤの田舎娘は
満足な挨拶もできないのがほとんどだが
ジョビーは教えなくても最初からきちんと
挨拶・・礼儀もしっかりしていて・・・
逆に驚いたものだ・・ネグロスの田舎で
ハイスクールを卒業したと言えども
珍しい存在だった、数多の子守や女中を
雇ってきたが・・どれもこれもまともな娘は
見つからず、たまにいたとしても長くは
続かず、出入りの多さで名前をやっと
覚えた頃にはいなくなり新顔に・・・
名前と顔を覚えるのに一苦労したその昔
今では住み込み女中を探すのは至難の技で
上流階級の家庭でも上等な住み込み女中など
今は昔の語り草になっている・・これと言うのも
情報化時代になりフェースブックやら何やらで
SNSの影響が大きいのだろう・・未だ大きな
格差社会のフイリピンで田舎などはほぼ
貧乏人で占められているのに、情報だけが
先走っている感じがする・・・・・・・
話は戻るがジョビーの姿を半年ほど見ていたが
仕事ぶりもマナーも一切変わることがなかったので
我が家で働きながら大学へ入学させることを決め
その旨をジョビーに伝えたら静かに喜びの気持を
表し・・ありがとうございますと素直に微笑んだ
それから大学を卒業したにもかかわらず
一向に我が家を離れる気配を見せず今に至っている
その間１０年ほどマンダウエー市内で居酒屋
チロリン村・スパを営業していたので責任者としても
長年活躍・・大学生生活も無駄にはならなかった
２５年と言う歳月がたったけれど見た目は
立派なおっかさんに変わったが、中身は一切変わらず
昔のまま・・わだすへの接し方も１７歳の頃と
同じまま、比人が得意の嘘や噂話も聞いた事がない
余計なことは云わず語らず、怒った姿を見た事もなく
たまには休みなさいと言っても微笑むだけで
雨の日も風の日もセブの暑さにも負けず
仕事を１年中ほぼ休んだこともない・・・
度々云うけど奇跡の人へレンケラーに近い
初めの頃、わだすが家にいてデブ夫人が外出する時
必ずジョビーを伴い・・わだすとジョビーが
二人だけになることは一度もなかった・・
女の感とやらで危険を察知していたのが
手に取るようにわかった、わだす・・・
ある時子ども一人とデブ夫人、ジョビーわだすの
４人で中国レストランへ行き夕食のさい
レストランのボーイがジョビーをわだすの
奥さんでデブ夫人を女中と思ったのか・・
ジョビーをうやうやしく迎えマムどうぞと
イスを引いてくれた・・咄嗟にジョビーが
ノーと恥ずかしそうに答えて事なきを得たが
ボーイから見てジョビーの方が品良く見えたのだろう
たしかにデブ夫人の顔はぼた餅風なので
仕方ないとわだすも思ったが少しばかり
気まずい思いをした一瞬だった・・・
デブ夫人が日本で仕事をし住みはじめて
１０年近くになりジョビーとの生活のほうが
今では長くなりつつある・・わだすが後
４２４年生き続ける間・・何人の人々と
別れを惜しむことになるのだろうか～～～
悲しくもあり・・寂しくもあり・・
はたまた無常の真実を噛み締めるのか・・・
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