１月２１日（日）静かなリロアン曇り空

このところ夜になると泣き出し

涙を流すリロアンの空・・

昨夜も泣きっぱなしだった

大泣きじゃないから助かるけど

なにが悲しいのかセブの夜空

あの娘～何処に居るのやら～

星空の続く～あの町あたりか～

細い～風の口笛が～

恋の～傷跡に沁みる～

あーあきらめた～恋だから～

なおさら逢いたい～逢いたい～

もう一度～夜は～

いつも独りぼっち～

日曜日シヌログ祭り・・

朝から泣き出しそうな空

全面的に張りだしてる雲

このまま降らなければ

狂演乱舞は大成功！

直射日光浴びながら

長時間コンクリートジャングルを

練り歩く過酷なダンスは可哀想

途中ちらりと霧雨程度に

見舞われたが・・どうやら

大事に至らず終われそうだ

セブー市内は大賑わいだが

ここリロアンはシーンと静か

みんな出かけたのだろう～

狂演乱舞を楽しみに・・・

娘たちも出かけてしまった

３時を過ぎたらジョビーも

亭主とテオン・・昨日から

遊びに来ていた妹引き連れ

マンダウエーの友人の招待で

出かけてしまい青春爺・・・

今日は～独りぼっち～

””すぐ帰ってくるから待っててねえ””

””わかった・・テオン達者でナ～～””

わらにまみれてよ～育てた栗毛～

今日は買われてヨ～町へ行く～

あーあーあーあー

””爺ちゃんボク三橋美智也嫌いだってば””

””嫌われちまった・・散歩でも行くべえー””

いつものコースリロアン橋へ

とぼとぼと力強くは

ないけれど互い違いに

出す短い足・・可愛い！

ふと見た橋のたもとには

なにげに子供たちが遊んでいる

決して裕福ではないけれど

自由自在で天真爛漫・・・

いつでも何処でも天国に

変えることをできるのが

天才的な子供の世界・・・

沈み行く船など気にもせず

思わず見とれる無我のひと時

夕日のない西方浄土

クリープのないコーヒー・・・

近頃はブラックフアンも多いけど・・

通りがかった民家のゲート

ペットボトルを利用した鉢植え

うーん・・座布団三枚？

　　　　　　＜ザ・コミックス放浪記＞

なにもかも初めてのストリップ劇場

アパートを出る時から

夢と不安が交錯し胸がどドキドキ

ときめき落ち着けぬまま・・・

内外ニュース劇場の前に着いた

それから角を曲がり裏口へ

””お早うございます””と

挨拶し・・中へ入ったけど

まだ誰もいない・・細い路地を通り

事務所へ行ったら

もぎりのおばさんがいて

例の中国風日本語で・・・

””アナラ～シンイリ～？””

とまどったけど・・””ハイ””と答えた

するとおばさん・・後で社長が来るので

３０分したらもう一度来なさい・・・

と言う・・わかりましたと

舞台の横を通り楽屋口へ戻ったら

進行係だというSNKさんが

待っていて舞台の進行や

雑用を細かく教えてくれた・・

１５日間で一興行・・１ヶ月に

２回公演・・・初日の前の日は

徹夜の練習だと言い・・

きちんとプログラムや台本も

あり３日前から稽古に入り

プロローグからフィナーレまで

前日の徹夜稽古は全員

真剣に取り組むと・・

なにもわからぬ少年に

得意げに熱弁をふるうSNKさん

そして再び事務所に向かい・・

””お早うございます””と

ドアを開けたその奥に

にっこり笑いながら社長が

どっかり座り横にいるHKI先生と

何事か打ち合わせをしていた・・

入り口横に立ってる少年に

イスに座りなさいとしぐさをする

先生・・・固いイスに座り待ってると

社長に呼ばれ前に行ったら・・・

坊や・・君の芸名は日の出健吉に

するから・・良いね！

なにもしないうちから芸名を

つけられ、恥ずかしさと

嬉しさで・・もじもじしながら

元気良く””ハイ””と答えた・・・

先輩役者たちは２階にある楽屋

少年は舞台すぐ横にある

三角になってる狭い一間を

楽屋として与えられたけど

何かと便利に動ける場所だった。

無我夢中で舞台の進行や

先輩役者の用事・・ストリッパーの

雑用もこなしわけわからぬうちに

一日があっという間に終わった

目の前をいろんなおっぱいが

通り過ぎる舞台横・・わざと

関心がないふりを装う少年の

胸中は複雑だった・・・・・・・

自然と盛り上がる１６歳の股間

ああー無情～～～～～～～！

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