乾季の時とは反対に雨季は
山から海に向けて吹く風・・
6月始めまで海から
山に向けて吹いてた風に
左へ傾いてたヤシの葉
今は右へ傾いている
１年間これでバランス
とっていたのかヤシの木君
ご苦労様です・・・・・・
タリサイの木もそうだけど
ヤシの木も潮水が混じった
しょっぱい土でもどんな
荒地でも不服ひとつ言わず
立派に成長して行く様には
驚きとともに敬服せざるを得ない
ヤシの木からはオイルも
取れて栄養豊富な水も・・
トゥバという地酒にもなり
葉っぱで入れ物も作れて
木で小屋も建てられ
燃やせば燃料ともなる
過酷な環境で健やかに育ち
これほど人間に役立つ
木も少ない・・・
テオンよお前は優しい
母ちゃんと良い環境に
恵まれている・・・
将来・・ヤシの木に負けず
人様の役に立つ人間となり
母ちゃん孝行するんだぞ・・
お前の母ちゃんはネグロス島
田舎の山でド貧乏な家に
生まれ子供の時から
苦労を重ね１７歳で我が家に
子守として住み込みながら
大学へも通い卒業・・
かれこれ２３年間信じられぬ
程の超真面目さで・・
青春爺にも尽くし続けて
くれている・・観音様の
ようなフイリピーナ・・・
フイリピン全土を探しても
ジョビーに優る比人は
いないと断言できる・・
そんな女性を母ちゃんに
持ったテオンお前は
世界一の幸せ者だ・・
ケン忘爺ちゃんも
幸運だった・・ジョビーには
感謝で頭があがらない！
＜ザ・コミックス放浪記＞
あれほどぺチョンぺチョン節に
惚れこんだコロムビアレコードの
ディレクター・・上司にノーを
突きつけられたが・・・
諦めきれず作詞家の
石坂まさお氏に編曲ならぬ
編詩を・・お願い・・・・・・
そして出来上がってきた
新ぺチョンぺチョン節
歌ってみたけど・・ちっとも
面白みを感じず・・・
全くアピール度なし！
そんなわけで自然消滅となった
１ディレクターの個人的な
趣味嗜好に付き合った
コミックス・・時間の
無駄な浪費だったが
天下の美空ひばりが録音した
豪華な同じスタジオで
栓抜きと灰皿の豪華
オーケストラをバックに
美しいぺチョンぺチョン節を
歌い上げたのがせめてもの
光栄な事と自己満足に
置き換えたのだった・・・
あの時のぺチョンぺチョン
ディレクター今も元気で
いるのだろうか・・・
もしも元気で達者なら
一度セブへおいでませ・・
冥土の土産に聞かせやしょう
セブ発南国ぺチョンぺチョン節
ついでと言っちゃあなんだけど
今じゃ十八番の般若心経節も
追加の土産に唸ってしんぜよう
日本コロムビアレコード
株式会社・・仮に消滅したと
コメントくれた人がいるけれど
ぺチョンぺチョンディレクター
君のせいで倒産でなければ
幸いだ～～～～～～！
コロムビア騒ぎその１ヵ月後
有楽町の日劇で
山本リンダショーがあり
ザ・コミックスもゲスト出演
ゲストは我々一組だけ・・
リンダさんず～っと出ずっぱり
簡単な衣装替えはほぼ・・
舞台の袖で着替えていた
コミックスは出番の時や
合間にリンダショーを
袖で見ていたが真っ白な
美しい肌に汗かきながらの
熱演・・・プロポーションも
抜群で歌手の中でも
秀でた美女だった・・・
ある日その舞台の袖に
小柄で色黒地味な服装
をした買い物帰りのような
姉ちゃんおばちゃんが
じっと舞台のリンダショーを
見つめていた・・どっかで
見たことあるようなと思ったら
しゃれっ気のないヘアースタイル
化粧もないすっぴんの
都はるみだった・・・・・・
互いに軽く会釈しただけ
だったけど・・次の
都はるみ公演のため
下見にちょいと寄ったらしい
その辺の商店街ですれ違っても
都はるみとはわかりづらい
スターらしからぬ風貌で・・
山本リンダとは好対照
普通のおばさんになりたい
と言って一度引退したけど
引退しなくても・・・
普通のおばさんだった
はるみおばさんのデビュー曲
アンコ椿は恋の花のレコードで
ドサ回りのとき真面目に
オカマ踊りをさせられたのを
思い出し・・・複雑な気持ちで
楽屋へ戻ったケン棒・・・・・
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