８月５日（日）大阪ホテル物語
朝なのか夕方なのか
見分けのつかない朝・・・
見ようによっては夕方
にも見える今日の天候
午後からは一雨きそうな
雰囲気も感じる
煮えきらぬ空模様
雨季だからしょうがないと
言えばしょうがない・・・
これが自然の摂理だから
晴れと雨のあいだ・・・
人で言えば性同一性障害
と云えるのかも知れない
身体は男でも心は女・・
身体は女なのに心は男・・
黒でもない白でもない
世の中も白黒だけでは
解決でない問題が多々ある
車のハンドルにも遊びの
余裕が必要なように
白、黒の間の灰色は
重要・・というか必須なようだ
つい先日日本の国会議員が
くだらぬことを言ってくだらぬ
野党に突っ込まれて
いたけど・・自然界に
灰色という世界があるのは
事実・・自然界の一部である
人間にも白でもない黒でもない
中間色があって当然だ・・
むしろその中にこそ
大事な真実が含まれてる
ような気がしている・・・
白黒をつけたがるのは
単純族の浅い考え・・
オカマもオナベもあって自然
社会の潤滑油でもあると
個人的には考えている
性同一性障害者には
類稀な才能を持ってる人が
大勢いるのも事実だ
時々あの才能を
羨ましくなることもある
オカマになりたいとは
思わないけど・・・
もしわたしがオカマだったら
生ゴミ同然・・・・・・・・
でも・・立派な肥料に
なる自信は持っている・・
””オカマってあまり好きじゃないボク””
””ハッキリしないって変だよ～””
””男が女装するって恥ずかしいもん””
””男は男らしくしなきゃ・・””
””でも・・時代の流れってあるしな～””
＜ザ・コミックス放浪記＞
YOK嬢と二人夕食を終え
予約してもらったホテルの前で
彼女の右手を両手で握り締め
心を込めてありがとう～
と頭を下げたけど・・・
彼女を自ら部屋へ
誘い込むセリフは
言わなかった・・・
うすっぺらな言葉より
黙して語らぬ情熱の方が
相手の心を捉えるだろうと
思ったケン棒・・・
誘ったとしても
嫌なら彼女は来ないし
心が許すなら来てくれる
それが自然の流れだと思っていた
心の中は草加から大阪まで
忙しい時間を割いてまで
ひとりの女性に逢いたくて
来たのにホテルでひとり寝・・
あくる日トンボ帰りのように
草加へ帰るのは
淋しく切ないケン棒・・・
すると彼女はおもむろに
大きな目を開いて言った
””ねえ・・少し待っててくれる？
劇場へ戻って今日は
帰れないって断ってくるから””
ケン棒の手を優しく握り返し・・
””すぐ戻ってくるネエ～～～””
と言い残し足早に去って行った
握り返された手のぬくもりに
手ごたえを感じたけれど
不慣れな大阪・・ホテルの一室
本当に戻ってきてくれるのか
不安でいっぱいだった・・・
気持ちを紛らわそうと
冷蔵庫からビールを取り出し
飲んでみたけど・・やけに
冷たさだけが喉に凍みる
話し声も聞こえず音楽もない
シーンと静まり返る部屋・・
１時間近く待ったけど
YOKは戻ってこない・・・
やっぱりだめか～～～
諦めて・・冷蔵庫から
もう一本ビールを取り出し
ゴクゴク・・自棄飲みを
始めたら・・・コンコンと
ドアをノックする音・・
急いでドアを開けた
そこにはニッコリ笑顔の
YOKが立っていて・・・・・・・・
””待たせてごめんねえ・・””
優しく言う・・・
天にも上るほど嬉しく
思わず両手でYOKを
抱きしめるケン棒に
固く抱きしめ返すYOK・・
感動のあまりこぼれそうな
泪を必死でこらえていた
ドアが開いたまま
抱擁を続けたふたり・・・
気持ちが一緒だったことを
感じて・・メラメラ燃え立つ
ケン棒の恋心・・・・・・
やがてソフアーに座り
耳元でささやくYOK
””わたし今回の大阪公演で
やめるってマネージャーに
話してきたの・・だから
遅くなっちゃったゴメンネ・・””
その言葉を聞いてますます
燃え上がったケン棒・・・・・・・
ソフアーの上で悶え狂う二人
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