９月９日（月）３度目の初夜
雲に覆われたリロアンの空
どんよりした空間を伝わり
教会から大音量で・・
調子っぱずれの聖歌のような
鼻歌のような不思議な音と
説教じみた気の抜けた声が
延々とチロリン村に
響きわたり・・寝起きで
冴えない脳みそを
かく乱する・どうせなら
もう少し情熱を込め
真面目に流してもらいたい
あんな寝ぼけ声を
大音量で流されたら
ボケ老人になったような
感覚に陥る・・・
すでにボケ老人化してるのに
とは言っても未だ
全盛期じゃないけれど
はたから見れば若者には
見えづらいかも知れぬが
本人は至って年寄りの
自覚がない・そのうち
自然に静かに押し出され
一歩一歩土俵際へ
追い詰められ
ハタと気がつけば
徳俵に足がかかり
かろうじて土俵上に
残っている・勝負はここから
簡単に土俵を割って
たまるもんかい～～
ガキのころ納豆売りで
鍛え上げた粘り強い足腰で
土俵中央へ押し戻し
左四つがっぷり元々
手癖の悪い右手で
ガッツリ右上手・・
ここからがほんとの勝負
””やるじょ～～～～～””
気合を込めたその一瞬
たまりにたまったオシッコで
目覚めた変態爺・・
そのオシッコもチョロチョロ
と勢いがないダミだこりゃ～
♪波際爺は～♪一から出直します～♪
鼻うた歌いつつこの頃は
便器を汚さぬように
座ってオシッコ・・良い子に
なったわだすであります
なんだか知らないけど
とりとめのない夢が
多くなった近頃・・・
脳みその賞味期限が
切れたのだろうか・・
残されたわだすの寿命
９２６年そろそろ新しい
バッテリーにチェンジと
思う青春爺の胸のうち
＜ザ・コミックス放浪記＞
チビデブ店長沙織と
二日連続で失敗・・
２度あることは３度ある
ってことも言われるので
心配な３日目だけど
３度目の正直とも言う
良いほうを信じ・・
店長と念入りに話し合った
いざとなって迷ったり
あたふたするのは
中途半端で心身に良くない
それ以上に沙織の
気持ちも迷い中途半端に
なり互いの関係に
良い影響は及ぼさない
と思う・・・沙織と
夕食のときに優しく
二人で話し合い
僕達は結婚を前提に
お付き合いするのだから
肉体関係は決して
嫌らしいものではなく
むしろ当然のことで
愛の証でもあると・・・
真剣に相手の目を見つめ
情熱を込めて言いなさい
言葉の最後には必ず
アイラブユーを忘れずに
まるで我が事のように
熱く語るケン棒だった
そしてもう一言・・
その上で３度目なのだから
はっきりと、でも優しく
結婚への証でもある
肉体関係を僕は求めたい
許してくれるのか・・
沙織の本当の気持ちを
正直に今此処で聞きたい
と思ってる～～～
イエス？それともノー？
初めてのことで緊張し
言葉も震えがちの店長
それでも教えられた
ことを懸命に伝える・・
すると沙織は思ったより
リラックスしてる感じで
声は小さいながらも
はっきり応えてくれた
””わかってます・・ホテルへ
泊まったときから決心は
してましたソーリー～””
OKの言葉を引き出し
安心した店長どっと
疲れが出たのか・
座ったまま３～４分
眠りこけ沙織に起され
部屋へ戻りバスタブに
熱いお湯を入れゆっくり
ながゆするチビデブ店長
やがて３度目の正直を
達成する沙織との時間が
やってきた・・・・・
照明を暗くしてシャワーを
終えて出てくる沙織を
ベッドの中で待つ店長の
心と身体は緊張と興奮で
震えていた・・・・・・
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