５月８日（金）夜のお店は人生劇場
何事もなかったように日々明け暮れる
チロリン村の波際・・大自然界の
営みからすれば、世界中をオロオロ
あたふた恐怖に陥れてるコロナウイルスなど
何処吹く風～流れ行く自然の出来事の
一場面に過ぎないのであろう
我々人間が蟻やゴキブリ、ねずみの
生活になんら感心を持たぬように・・・
蟻やゴキブリだって食生活、住処、
団体、家族、人間のあずかり知れぬ
世界で諸々の問題がないはずもなく
現に争い喧嘩も時には勃発している
それでも彼らは彼らの世界で精いっぱい
生き切っている・・時には人間に
足で踏み潰されたりスリッパで叩き殺され
化学兵器の殺虫剤まで吹きかけられて惨殺
一方的な殺戮を受けながらも
報復攻撃に出るでもなく警察にも訴えず
黙々と生き続ける姿は感動さえ覚える
それにひきかえ我々人間はなんと
不平不満が多いことやら男女同権だとか
セクハラ、パワハラ、モラハラその他
不平不満を希望の星の如く捜し求めている
人間社会の不平不満をいちいち取り上げたら
キリがなく無限の世界に陥るだろう
まるでチンピラの因縁と同じように
人間社会の進歩や理想も程ほどにしなければ
逆効果になるかも知れぬ、人間無菌室では
生きられぬもの、土台人間の体内は
菌の住処でもある・・善球菌も悪玉菌も
取り入れて極上のバランスを取っている
極上のバランスこそが宇宙の法則でもあろう
コロナに悩む日本も悩ましいけれど
同じ悩みに直面するリロアンの住民
わずかな海の幸を求めて波際をさまよう
セブ庶民の食料不足は切実だ・・５号棟に
住む優しいリッキーちゃん波際にたたずむ
わだすとイキに手作りのバナナケーキを
おすそわけしてしてくれた～ありがとう
塩の引いた海岸でうろつく姉ちゃんにも
なにやらお菓子をプレゼント～～～
善行に神もおいしい空気と光をプレゼント
この光があるうちは我らの命が滅ぶ事はない
セブに希望の星よやって来い・・
＜ザ・コミックス放浪記＞
その昔津軽女っ娘のリンゴをもぎる姿を
ほうふつさせるリンダの振る舞い～～
未だ田舎だった草加のおじさんたちの
素朴な心を揺さぶった・・・・・・
丸顔でほっぺがうす紅色田舎っぽい
顔に親近感を呼び寄せられ幅広い客層・
若者、おじさん、おじいちゃん、
女性のお客さんまで様々な人たちを
クラブコミックスへ通わせてくれて
ケン棒にとってはうれしい誤算だった
一方・・大本命だったスペイン系美女
ジーナ、もちろん指名は多かったけれど
客層の幅が細く釣りなら一本釣り風
それなりのイケ面風男が火花を散らして
のめりこんでいた・・いなかっぺ男には
ジーナの美顔に近づき難かったのかも
知れない・・そっと見ていると
お客さんがあげるチップの数も
リンダはジーナを圧倒していた・・
多くのピーナはお客さんの支払い時
チップを欲しそうな態度や顔を
するものだが、リンダは一歩下がって
物欲しそうな態度は決して出さない
チップを要求しない控えめな姿が
田舎のおじさんたちの心を刺激して
財布の紐がゆるくなり結果的には
多くのチップやプレゼントも
自然に多くなっていた・・
お客さんに誘われる食事のデートも
いつも二人は二人三脚、ジーナの時は
リンダが付き合いリンダのデートは
ジーナが付き合う・・・
丁々発止のやり取りも傍で見ていると
悲劇と喜劇が交じり合い見ごたえも
あったが、ほとんどの勝負は
フイリピーナの勝利に終わっていた
それもそのはず１対多数・・・
普通の勝負事は多数が勝つのは当たり前
だけど・・ネオン街はその逆になる
女は仕事・・男は下心いっぱいのお客さん
始めからものの見方が違っている
違った形で接触しあう狐と狸の化かし合い
ケン棒はいつでも双方からの
相談受付係だったような気がする・・
うまくいったケースもあり逆の場合もあり
あちらを立てればこちらが立たず・・
まるで男と女の人生劇場・楽しくもあり
悲しくもあり、現実の舞台は・・・
””事実は小説より奇なり””
中身の濃い男と女の劇場だった・・・
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