ザ・コミックス@セブ

元お笑い芸人(ザ・コミックス)リーダーのセブ島リロアン、旅の宿チロリン宿と波際食堂の独り言。

12月3日(日)ああ上野駅


本日どうやら南国の冬景色


上空をとりどりの雲が覆い・・

微風も吹き昨日の暑さは

何処へやらちょっぴり

過ごしやすい波際となった

56年前の12月・・・・・・・

中学3年生・・雪の降る寒い

早朝錆びついた荷台のでかい

自転車に納豆詰め込み

隣村・・隣町へ納豆売りに

昼間は雪の積もる山へ

雪を掻き分け焚き木拾い

昔は雪が多かったから

納豆売りも薪拾いも辛かった・・

馬小屋より少しましな程度の

貧乏長屋の8畳間・・

そこに一家7人台所・・

風呂・・トイレなし側を流れる

小川が生活の全てだった。

親父は足が不自由な身で

村々に納豆やせんべいの行商

兄弟は姉と私継母との間に

妹二人弟一人食うものに

事欠く一家・・気の強い継母

しょっちゅう親父と喧嘩・・時には

取っ組み合いも・・負けると

ウサ晴らしに私を標的

いつもいじめにあっていた

女のいじめは陰湿・・・

中学になってからは露骨さが

減ってきた・・私が徐々に

反発するようになってきたから

夫婦喧嘩の耐えない貧乏家庭

毎日が殺伐とした雰囲気

子供の私には空腹より辛かった。

そんな家からさっさと逃げたい

とりあえず東京に行けば

なんとかなる・・・・・・・・

後で金持ちになる方法考えようと

乗った集団就職列車・・・

天にも上るほどうれしかった

給料一ヶ月三千円そして

仕送り二千円・・手元に残ったのは

千円・・休みの日は映画を見て

50円のラーメン食い帰るのが

楽しみだった・・貧乏家庭を

なんとかすることだけしか

頭になかった私・・継母の苛めより

貧乏家庭・・妹弟たちをなんとか

しなければ・・その気持が強く

住み込み・・二階の寮には

他地域からも二人の少年が

集団就職で近江屋に来ていて

仕事が終わり夕飯も済み

夜寝る時間になると

布団に潜りシクシク泣く者も・・

ふるさと恋しかったか

おっかさんが恋しかったか

友達思い出したのか・・・

みんな純真だった15~16歳

わたしもつられるように泣いたけど

わたしの涙はうれし涙だった。

近江屋の朝食・・白米、味噌汁、タクワン、

昼食・・白米、一品、味噌汁、

夕食・・白米、一品、おしんこ、

飯のお変わりは自由・・・

こんな食事でも私にとっては

天国だった・・白米など

食ったことがなかったのだから

そして暇さえあれば考えていた

どうしたら金持ちになれるのだろう

学歴は中学もろくに通ってない・・・

大蔵省や文部省への就職は

無理・・一流企業もダメ・・・

残るは裏町稼業か芸能人

素質がないのはわかっていたが

なんでも良いからとにかく

有名になれば金持ちになれる・・・

と・・単純に考えたわたし

近所にあった楽器屋さんの二階で

ウクレレ教室があると聞き

就職3ヶ月目頃から通い始めた

金がなく毎月は無理だったけど

一ヶ月おきぐらい通った

週一回トータル3ヶ月も通ったろうか・・

新聞の求人欄を時々眺め

芸能人募集はないだろうかと

淡い期待を抱いていたが

もちろんあるはずもなく

ある時歌手募集と言う欄を見た・・

やった~~~~~~~と

歌がうまいわけでもないのに

応募すればなんとかなる・・・

心意気だけは0戦特攻隊

芸能界であれば何でも良かった

とにかく有名になりさえすれば

金持ちになれる・・・

ある日の日曜日公衆電話から

芸能人募集先の事務所へ

思い切って電話をしてみた

””もすもす・・歌手になりたいんですけど””

””場所は新宿花園街にあるので
  着いたら電話しなさい””

神田淡路町から都電に乗り

新宿花園神社に着きドキドキ

しながら電話したわたし・・・・・・・

また明日にします・・イデデデ・・・

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ありがとう・・ありがとう・・ありがとう・・!!