凄い青空～凄い海風～
暦の上では今日から夏・・・
強い風は冬の終わりを
リロアン湾で
最後の抵抗を試みている
白いしぶきが沸き立つ海上
岸壁はこんなに荒れている
隣の腰巻もグッチャグチャ
変態性低気圧が暴れまくる
リロアンの海・・・・・・・・
２月の末はベトナムハノイ方面も
変態性生きもの二人の会談が
怪談に終わりなにひとつ
成果を得られなかったようだ
気まぐれトラさんと気まぐれで豚さん
緻密なコミニュケーション
もないがしろにして一気呵成に
自己の主張をぶつけ合い
ものの見事に決裂となった
””わたしはあなたへの恋に落ちた””
とかなんとか気持ち悪い
草原の遠吠えを去年
耳にしたことがあるけれど
あの変態的訴えはなんだったのか
変態同士の狂恋は
所詮こんなものなのか・・・
文ちゃんに一言聞きたい
狂恋・・愛のキューピットとして
””これって・・どゆこと？””
リンダ・・・
困っちゃうな～
困っちゃうな～怪談決裂で～どうしよう～３度目あるのかしら～トラちゃんに～聞いたら～なんにも言わずに～ほえているだけ～困っちゃうな～リンダもおばあちゃん～早いものでもう３月・・平成も
4月30日で終了・・・・・・・・・
5月1日から新元号に変わる
どんな元号になるのか
予想もつかないけれど・・
””激動””なんて元号ついたら
リンダ・・ほんとに困っちゃう～
人生の終末期ぐらい
静かに暮らしたいのに・・・
でも・・わたしには妙法蓮華経が
あるから・・・まっいいか？
なんてえ～言ったかどうか
わからぬけれど・・・
50年前真っ白であんなに
きれいで可愛いかった
山本リンダさん今は
どんな姿になっているのか
年齢は６７～８歳？
まだまだ若いけど・・・・・・
仏の言うとおり真の人生は
ああ～無常・・ああ～無情
この世に生を受けたら
病・死は免れられない・・
１００％の確率で
順番は無差別にやってくる
青ケツよ年寄りを侮る無かれ
おまいらもやがて
すぐ来るこの道だ・・・！
俺は待ってるぜ～～～石原裕次郎が口ずさんでいた・・・
＜ザ・コミックス放浪記＞
荷物の積み込みが終了し・
昼の時間もたっぷり過ぎた頃
当座の生活資金を
奥さんに渡した・・・
それまで頂戴とは
一言も云わない新潟の人
しっかりものだから・たぶん
へそくりを持ってたのだろうけど
出発間際・・娘AREの
幼稚園メートであり
家も近所の友達さっちゃんと
お母さんも寂しげな顔を
笑顔で隠し見送りに来ていた
娘AREのたった一人の友達
だった・・さっちゃん・・
はにかみながら笑顔で
別れを惜しんでいた
６歳同士・・人生初めて
別れの経験なのだろう
互いに手を振る姿は
見るに忍びなく悲しみで
胸が詰まる父親ケン棒
近いうち必ず高田へ伺います
と、奥さんのお父さんと
お兄さんに固い約束をして
娘と奥さんには・・わざと
軽い言葉で辛さを隠し
新潟ナンバーのトラックを見送った
車が見えなくなるのを見届けて
ガランと広くなった家の中で
心行くまで泣きじゃくった・・・
寂しくて泣いたわけじゃない
奥さんと娘のふびんさと
自分の業の深さにやるせなく
自分を責めずにはいられなかった
その時・・・結婚は２度と
しないと心に決めた
一生・・独身を貫くと・・・
そして明くる日からは
奥さんを安心させるため
一刻も早く家を売却する事に
奮闘努力のケン棒・・・
それから一ヶ月も過ぎた
頃だろうか・・あちこち
声をかけていたところ
コミックスの相棒クマゴロが
松原団地駅前（現在、獨協大学駅）
で不動産会社も経営してた
関係で売値よりも安かったけれど
早く処分したかったので
お願いすることにした・・・
税金・手数料・すべて除いて
２千万円で決定・・・
夏も真っ盛りの暑い日だった
数日後・・ハンドルを握り
未だ高速道路も新幹線も
開通してなかった時代・・・
一般道路の国道１８号線を
ひた走り妙高高原などの
山々を経由して高田市
市営住宅に住む元奥さんと
娘のもとを尋ねた・・・
質素な１DKの部屋だったが
これで充分と笑顔の元奥さん
バッグから無造作に取り出した
現金２千万円にえええええ～～？
びっくり顔で一瞬時が止まった
元奥さん・・こんなに要らな～い・・
相変わらず欲のない人に
できれば・・もっともっと
あげたいと心から思うケン棒だった
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