山岳が青空・・海側の上空は
うす雲が覆い強い風が
海から山へ吹きつけている
日本の気候で云えば
春一番とでも言ったところか
この荒れた気が治まると
本格的な夏の到来～～
プロ野球にたとえれば
今はオープン戦たけなわ
本番前夜の雰囲気だ
季節の変わり目は何処も
同じ荒れ模様・・・
少年から青年への
移行期のように
熟年から老年になった時期
言うに云われぬ心身の葛藤
肉体の衰えもしみじみ
感じさせられる寂しき哀愁
少年や青年に夢が大切なように
人間は幾つになっても
夢、感動が心の栄養
夢イコール希望と
云ってもおかしくない
身体の栄養は食べ物
心の栄養は夢未来感動
心が栄養不足の人間が
放つ言葉はとげとげしく
瑞々しさがない・・
時々年寄りくさい
青ケツもいるけれど
砂漠みたいにからびている
夢と未来は青ケツだけの
専売特許じゃない
老青ケツのわだすにも
両手に持てないほどの
大きな夢と希望と未来がある
寿命の１０００年は
既定路線で夢と希望では
ないけれど、その他のことが
わくわくどきどき・・・
９２６年後この世と別れを
告げた時には観音様の腹の中
そこへするりともぐりこむ
わだすはな～んも心配ねえ・・
母親が胎児を１００％
守ってくれる安楽の
世界と同じところ・・・
取り越し苦労は無用の長物
楽しみがいっぱいだ～～
何事も変わり目は
少し荒れるけど成長安楽へ
叱咤激励の応援団！
そう云えばロックンローラー
内田裕也が死去という
ニュースがヤフージャパンに
掲載されていた・・
苦労人の妻樹木希林さんの
死後一年足らず・・・
燃料補給の意欲が
途切れたのかも知れない
古びた肉体は大自然に帰り
永遠の命はふるさとへ
荒波の中を泳いできたで
あろうロックンローラー
これからは静かで
優雅な世界を自由自在に
泳ぎまくることだろう～～
病気・肉体の衰えや
逮捕、拘留の心配もなく
安らかに大らかに
羽ばたけロックンローラー
今船出が～近づくこの時に～ふとたたずみ～私は振り返る～遠く旅して～歩いた若い日を～すべて心の～決めたままに～愛と涙と～微笑に溢れ～今思えば～楽しい想い出よ～君に告げよう～迷わずに行く事を～君の心の～決めたままに～名曲・マイウエイ・フランクシナトラ
＜ザ・コミックス放浪記＞
ケン棒に内緒で別れも告げず
アパートを引越し
仕事も新しく春日部の
小さなスナックに移ったと
知り合いの女性が教えてくれた
あえて知りたくもなかった
YUKの所在を知り合いの
女性は得意げな顔で
しゃべり続ける・・
もちろん好きな男が
出来たことぐらいは想定内
黙って去って行ったのだから
何処で情報仕入れたのか
知らないけど・・相手は
お店に通ってたお客さんらしい
新しい仕事場は春日部・・
ロビンソンデパートの
すぐ裏KEIという小さな
スナックだった・・・
聞いてもいないのに
詳しく教えてくれる女性は
以前サパークラブコミックスへ
ケン棒目当てに
通ってくれてた女性・・
いろいろありがとうと
お礼を言った・・あまり
興味なさそうな
ふりをして聞いてたけれど
嫉妬心がなかったと
云えば嘘になる・・
去った女のケツを
追っかける暇はねえー
心の中で強がってみた
でも・・一言でいい別れの
言葉を聞いてみたかった
迷った挙げ句行くことに
顔を見たとたんに帰って～～
と言われるかも知れないと
緊張しつつ背広姿で
そっとドアを開けうつむき
加減でお店に入った・・・
するとYUKはカウンターの
中で驚いた顔をしたけど
すぐ明るい笑顔を見せて
””いらっしゃいませ～””
客扱いの上手なYUK・・
そのままカウンターへ座り
ビールを注文作り笑いを
浮かべ・・””元気だった？””
静かに声をかけた・・
””黙って引っ越してごめんネ・・””
””正直に言ってくれれば
良かったのに心配してたよ””
””ゴメンなさいのみ過ぎると
だらしなくなるわたしなの・・
ある夜深酒して気がついたら
彼の家で寝てたところを
彼の彼女に見つかり大騒ぎに
成り行きでこうなってしまった””
涙目でうったえるYUK・・・
彼の元彼女はケン棒の
お客さんでもあった
あのおしゃべり女性
どうりで詳しいわけだ・・・
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