１１月２５日（月）鍋を食う貧乏ママと沙織
リロアンの天気晴朗なれど
湾内の海岸沿いは荒れまくり
沖からの強風が波際の
海底を掘り起こし
海水は泥水で淀んでいる
これからのセブは冬に向かい
しばらくの間湾内も荒れ景色が
繰り広げられるだろう
隣の英語学校も洗濯物が
荒れ気味でサルマタフンドシ
が多くなり色気もへったくれも
ありゃしねえ～～～
それにひきかえ７号室の
アメリカ爺さんの彼女
毎日・掃除洗濯・草花の手入れ
イキの領域波際の落ち葉拾い
までしてくれてそれを燃やし
その灰もほうきできれいに
集めゴミ箱に捨てている・・
働きもの素敵なピーナの
うしろ姿がやけにセクシー
矢吹健の歌うしろ姿のように
♪帰っちゃ嫌と～♪言えない私～♪
♪今夜も来るとは～♪言わない貴方～♪
♪なんでもないよな～♪顔をして～♪
♪足音だけが～♪遠ざかる～♪
♪ああ～～うしろ姿は～♪他人でも～♪
♪夕べの貴方は～♪あたしの～♪
♪あたしの～♪あたしのもの～♪
わだすも何十年か前この歌の
歌詞のようなことを言われた
こともあったけど今じゃ
儚い夢物語・前立腺肥大症
脊柱管狭窄症・ダミだこりゃ
アメリカ爺さんを想い慕う
ピーナの気持ちをうしろ姿で
♪アメリカ爺～♪しわくちゃだけど～♪
♪お金のためなら～♪我慢をするわ～♪
♪しわくちゃ顔でも～♪あれば良い～♪
♪無ければ誰だか～♪わからない～♪
♪ああ～うしろ姿は～♪曲がっても～♪
♪今夜の貴方は～♪あたしの～♪
♪あたしの～♪あたしのお金～♪
お金でも何でも相手がいるだけ
ラッキーと言うものアメ爺さん
年期の入ったヘチマみたいな
顔をして笑った顔が泣いてる
ように変形するけどさぞかし
苦労をしたんだろうな・・
ピーナを口説き落とすまで
銀行から多めにぺチョを
引き出して見せ金にしたり
年金手帳をチラチラさせたり
その努力は偉い値千金！
これはあくまでもわだすの
手前勝手な妄想です・・・
こらまった失礼いたしやした！
＜ザ・コミックス放浪記＞
私をセクシーって言ってた？
平然と言う貧乏ママには
恐れ入った・・例え冗談でも
日本人には言えない大胆さ
それが明るく良いところ
でもあり弱点でもある・・
自分を肯定するのは
ストレスがたまらず
悩みも少ないだろうが
反省する心もうすい
人間としての成長は
あまり望めないので
ステップアップも難しく
今が楽しければそれで良い
典型的なフイリピーナの
貧乏ママ・・もっとも
深刻に考えてたら
生きていけないかも知れない
金さえあれば何でもありの
見えざるカースト制度がある
フイリピン・・それに
３０歳前なのに３７～８歳にも
４０歳にも見える老け顔
子供時代から今まで散々
苦労して来たはずなのに
わたし貧乏と言うけれど
苦労の苦の字も
言ったことがない
金持ちか貧乏のふたつだけ
単純明快で精神衛生上
最高かもしれない・・・
例え差別にあったとしても
あまり気にもせず
私は貧乏人だからで
自己完結してるのだろう
長い植民地体験の影響か？
金を出せばなんでも
してくれるフイリピン
チビデブ店長はそんな
マニラが大好きになった
固っ苦しいしきたり規律に
がんじがらめで生きてきた
日本のサラリーマン時代
とは真逆のマニラ生活・・
フイリピンに移住するなどと
言い出しはしないかと
心配にもなる・・惚れた
沙織のそばからは
離れられないと想うけれど
気持ちが離れた時が問題だ
田舎で一人息子を待つ
年老いた両親も
心配してるだろう
できれば沙織と結婚が
成立し田舎で暮らせれば
一番幸せだとは思うが
一方でコミックスの稼ぎ頭
である沙織がいなくなるのも
痛い・・そうこうしてるうち
中華鍋レストランに到着・・
目を輝かせて店に入る
沙織とママ・・続く店長も
嬉しそう・テーブルには
ケン棒とママが並び・・
沙織と店長を向い側に
座らせちょっとばかり
気を使うケン棒・・それに
今日の支払いは店長が
任せてくださいと言う・・
””ほんとに大丈夫？わたし
いっぱい食べるよ・・？””
顔をくしゃくしゃにして
喜ぶ貧乏ママ・・・
””好きなだけ食べて・・””
ニッコリと余裕綽々の店長
やがて野菜・肉・エビなどを
入れた鍋料理が出来上がり
優しく店長にとって上げる
沙織の姿を見て慌てて
真似しケン棒にとってくれる
貧乏ママ・・さすが沙織は
日本で修行しただけあって
気使いに抜かりがない・・
食事後・沙織に言ってみようと
思う・・今日は初日で
店長淋しいだろうから
ホテルで一緒に寝てあげたら？
と・・・・・・・・・・・
どんな反応を示すか
興味深々のケン棒だった・・
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