１月２３日（木）KMEの涙
きれいな空模様だ～
綿みてえな可愛い雲が
ぽっかり浮かび南国らしい
セブは未だ冬の真っ最中
夜は涼しく気持ちいい
もちろんエアコンも要らず
シーサイドと言うのも
あるだろうけど・・・
恵まれた生活環境に感謝
海もエエ具合に晴れてるし
隣のサルマタズロースも
なぜか嬉しそう～～～
お天道様の光が海に輝き
美しいダイヤモンドヘッド
わだすの頭もあれぐらい
眩しく光ればちっとは
世の中の役に立つものを
今のところ老害爺の域を
出ておらずもう少し頑張れば
大老害爺になれるかも知れない
やがて人生の終末が来たならば
リロアンの大地がよく熟成
されるよう良き肥料となって
大いに役立つつもりでいる
２日前雲ひとつない異常な
青空に太陽が傾きかけた頃
黙々と一人ダナオの山を
打ち歩く幸せエクササイズ
いつもの二枚目キャデイー
たまには色っぽい女キャデイー
とも思うのだが・・こやつが
わだすを話さない・・・
かれこれ１５年もの間
付きまとわれている・・
強烈なストーカーだ
二人の子供を残して女房に
先立たれ早７年の歳月が流れた
再婚のチャンスはあるのか
ないのかわからないが
金はないけど男っぷりには
自信があると・・本人の弁
冗談も休み休み言えって
言いたいところだが、マジな
顔で云うところをみると
人間以外の顔と比べてるのかも
知れないと思ってしまう・・
早く再婚相手が見つかって
欲しいと願うけれど
どうしても無理なときは
人間以外の選択肢も
考慮しなければならない
こんな女性はどう？と
言いたいがわだすの方が
欲しいくらいだ～～～
夕日を背にしてダナオを後に
＜ザ・コミックス放浪記＞
松原泰道禅師が書いた
般若心経入門書を読み
感動して影響を受け
読書三昧になったケン棒の
部屋の入り口に花束を抱えて
KMEが尋ねてきた・・・
戸惑いながらも部屋の中へ
案内した気まずかったけど
KMEは優しい視線で
ケン棒を見つめて云った
””この頃どうして松原のお店に
顔を出さなくなったの？””
””ううん～別に理由は
ないんだけど、いろいろ
考える事があってさ・・””
””私に原因があると思って
ずっと悩んでたの・・・
正直に言ってくれる？””
””KMEに原因とか、そんなの
なにもないよ・・心配させて
ごめんな～仕事のことや
個人的なことで体調が
悪かっただけ今はぴんぴん””
””そうなの・・良かった～
嫌われたと思って・・
わたし心配しちゃった””
””そんなことより仕事
頑張ってくれて
ありがたく思ってるよ””
””ありがとうケンさん・・””
そう云って花束をくれるKMEに
””なんで急に花なの？””
””花にもいろいろあるけど
これ心配花っていうの・・””
””参ったな～～””
ケン棒は経営不振に胃が
痛くなるほど悩んでいた
と・・共にKMEの存在にも
悩んでいた何を考えてる
のだろう・・人妻KME！
話しづらいことだけど
思い切って本心を・・
聞いてみることにした
””これから先々どうしようと
思ってるのか本当の気持ちを
聞きたいんだけどいい？””
””先のことは考えてないけど
東川口の家には戻りたくない・・””
””そうは云ってもこのまま
家に帰らないというわけにも
いかないんじゃない？””
””・・・・・・・・・・””
””一度家に戻って真剣に
話あってみたらどうなの？””
いつまでも水商売なんか
出来るわけもないんだから””
””・・・できれば私ケンさんの
そばに居たいと思うけど・・
難しいことよねえ・・・””
””・・・そう思う俺って
ちゃらんぽらんだし女の人を
不幸にするダメな奴だって
自分でわかってるから・・・
俺は一生一人もんで爺になって
野垂れ死にしても良いと思ってる””
KMEの目から涙がこぼれた・・・
””東川口の家を感情に任せて
裸で出たら後で必ず後悔
する事になる、離婚するのは
その気になればいつでも
出来る夫婦なんだから・・
あせらない～あせらない～
軍資金は未来の宝・・・
やがてお婆ちゃんになった
時・・ああ～良かった～と
思うときが必ず来る・・・
頑張れKME～～～
ちゃらんぽらんで良いから
大粒の涙が溢れ出すKME
ケン棒の薄情さが・・・
悲しかったのかも知れない
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