１１月１１日（水）ソクラテスと再会
過ごしやすい今日の天気、半袖が
丁度いいあんばいで徘徊日和・・
カモテス島もボーっと気持ち良さそう
おお～っ無造作につまれた岩石の上に
重機も出没活躍している・・
今年いっぱいで開港の予定だったから
急ピッチで工事を急いでるのだろうが
どうあがいてみても無理筋なのは
誰の目にも明らか・・例えコロナに
襲われなくても同じ結果だったような気がする
ちょいとばかり気になったので徘徊がてら
様子を見てきた・・今年開港どころか
来年末の開港さえ心配になる初歩的な
工事の真っ最中・・コロナを工事の遅れに
堂々と主張できるので 関係者にとっては
不幸中の幸いかも知れぬ・・それにしても
チロリン村からこんな至近距離に
港が出来るなんて思っても見なかった
普通に考えればラッキーなことだけど
運不運はどこでどう転ぶかわからない
しっかりと冷静に喜びたい・・・
しかし超便利な場所になるのは確実
ありがたし・・ありがたし・・
マスクにフエースシールドをつけてるので
国道を歩いても砂埃や排気ガスが
気にならないのでしばらくぶりに
歩いてみた・・以前国道を毎日のように
真っ黒に日焼けして頭に汚れたタオルを
乗せ上半身裸で色あせたよれよれの
サルマタ一丁・・裸足でとぼとぼ
ひたすら徘徊していた聖者ソクラテスの
姿が見えなくなって久しい・・・
そんなことを思いつつ、わだすも
とぼとぼ・国道を徘徊していたら・・
””アッと～驚く為五郎～～～！””
聖人ソクラテスが歩いてる～～～
ドキッとして良く見たら・・・
後姿は似ているけれど・・
上半身に汚れたシャツをまとっているが
下半身にサルマタをはいてない・・
体系は細く真っ黒・・うす汚れて
ソクラテスに似ているけれど
どうも女性のようだ、近くで見たら
間違いなく女性、下半身が血で
汚れている・・生理中なのだろう
もちろんはだしだったが
泥だらけで真っ黒な足は
地下足袋のように逞しかった
通りすがりの人々は少しの反応を
示すだけで大騒ぎする人は誰もいない
普通に通りすがり、時々は屋台の
おっさんが余り物を貢いでいた・・
この女ソクラテスが新宿歌舞伎町を
なにげに歩いていたら日本人は
どんな反応を示すのだろうか・・
多分すぐ警察が来て保護されるのだろう
リロアンでは誰も驚きもせず・・
パトカーも見て見ぬふりをして
普通に通り過ぎて行った
ところ変われば品変わる
ところ変われば人も変わる
２年前・ガイサノモール前の
古着屋の横に肩まで汚れた髪の毛を
垂らし・・２０年は着続けていると
思われる、味噌漬けのような
切れ端の布を上下にまとった
哲学者アリストテレスのような男が
一日中座り続け・・気が向けば
時々立ち上がり何事かをつぶやき
気ままに暮らしてる青年がいた
ある日潮が引いた波際を眺めていたら
隣の家の下水からちょろちょろ垂れる
汚水に両手を合わせて汲み取り
口に持って行き・・うまそうに
ごくごくと飲み干していたっけ・・
やがて満潮になる頃自分のテリトリーに
戻り余裕の顔で鎮座するアリストテレス
野良犬と一緒に食料を口に運んでいた
聖人だけあって食あたりも水あたりも
おきない丈夫な身体なのだろう・・
その青年もいなくなってどうしたのかと
思っていたらダナオの国道脇を
変わらぬ姿で歩いていた・・聖者たちも
時々住所変更するのだろうか・・・
飛ぶ鳥跡を濁さぬように
冬がないのはせめてもの救い
こういう人たちを比人はいじめたり
さげすんだりすることはなく
自分も貧乏してるのに、なにがしかの
施しをする人もいて心が熱くなる
聖者には向いてる国かも知れぬ
フイリピン共和国・・・
セブ島情報ポチリとお願いできますか？
ありがとう・・ありがとう・・ありがとう・・！！
チロリン村・・チロリン宿・・感謝、感謝、
メールアドレスliloan_namigiwa@yahoo.co.jp
電話＋６３－９２０－９０３－９８３７なかだ
