寝ぼけ眼で夜中に目が覚めた
汗でしっとり身体が湿り
ふと見た傍らの
国籍が定かじゃない
扇風機の羽が止まっている
そろそろ寿命かなと
感じてはいたものの・・
ついにくるべき時が
やって来たと
悲しい思いだったけど
もしかしてと・・・
一応スイッチを1,2,3、と
秩序正しく回してみた
人の心も知らぬげに
羽の野郎ビクともしない
諦めてエアコンをONに
した・・だけど、こいつも
うんともすんとも言わず
エアコンよ・・・お前もか?
枕もとの電気スタンドを
つけても見たが
反応なし・・
PLDT、ネットのローターに
目を移したら・いつもは
青い光が5~6個ついているのに
一つもついてない・・・
嫌な予感で冷蔵庫を開けた
すると寝ぼけた冷気が
もあんと出てきて
停電だとやっと気づき
3箇所の窓を全開したら
ひんやり夜風が部屋の中へ
眠りの異次元世界へ
あっさり飛びだった・・・・・・・
そして再び目覚めた朝8時
ジョビーに聞いてみた・・
””電気はどうなってるの?””
””ハイ・・停電は午前11時まで
水道は午後5時まで断水だそうです””
電気屋も水道屋も1日前に
一方的に勝手な通告だと・・
料金の値上げも一方的
なんと素晴らしい国なのだろう
日本よ見習いたまえ・・・
わけのわからぬ幸福度の
高いフイリピンを・・・
あまり幸福度の高くない
日本から友人KONさんが
幸福度が高くなる
ジャパニーズ食料品の
数々をどっさり箱に詰めて
今回も青春爺に幸せを
運んで来てくれました・・・
フイリピンの幸福度が
高いのは・・このせいだと
確かに思う次第であります
重くかさ張る食料品・・・
いつもありがとうございます。
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<ザ・コミックス放浪記>
早めに家に帰り身体を
休めようと思ったのが
間違いだったのか・・・
たまたま入ったラーメン屋
早めどころか・・・
朝の8時になり
太陽が黄色に見えた
真面目なケン棒・・・
クマゴロには気の毒な
思いをさせちまった・・・・
試合を途中放棄させたり
運転までも・・・
挙句は1万円も出費させ
モーテル代もあるから
都合1万3千円・・・
おまけに道産子娘を
家まで送らせたりと
散々苦労をかけちまった・・
こんな不道徳な助け合いも
交互に演じてきた
クマゴロとケン棒・・・
阿吽の呼吸で
仕事もプライベートも
2日後クマゴロと二人で
道産子ラーメンへ顔を出したら
””いらっしゃいませ~~~””
見事なまでに明るい顔で
応対するMIEに
心が少し軽くなった・・・
客が切れるのを待って
MIEに話しかけた・・・・・
””その後どうなってるの?””
””亭主にには未だ連絡してない・・””
””長くは居候できないんだろう?””
””うん・・家も狭いから・・・””
””誰か金持ちの年寄り探したら?””
””そんなお爺ちゃんいたら紹介して~””
””わかった・・知り合いの金持ちで
助平なお爺ちゃん知ってるから・・””
””本当?””
””2~3日待って多分大丈夫だと思う””
そう言ってこの日は
道産子を後にした二人・・・
ケン棒が買った青柳町
50坪の土地はその助平
お爺ちゃんから買ったもの
サパークラブコミックスの
上お得意様だった・・・
キャバレーやバーを
ハシゴ酒した後必ず
コミックスへ寄ってくれていた
自分の家の近く・・・
100坪ぐらいの土地に
小さいが舞台・・風呂付・・
畳じき趣味で青柳センター
と言う年寄り用娯楽場も
運営する昔からの地主・・
早速連絡を取り・・・
あくる日会う約束をしたケン棒
助平爺ちゃんとMIE・・・
両方の喜ぶ顔を想像して
一人悦に浸るのだった・・・
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